展覧会レポート:東京コンテンポラリーアートフェア

コラム | 2009-11-27 16:34:24

先日11月21~23日に、今回で3回目を迎える東京コンテンポラリーアートフェアが行われました。開催場所は日本美術の殿堂といわれる東京美術倶楽部。参加画廊は去年よりさらに増え、67画廊の出展となりました。

先日11月21~23日に、今回で3回目を迎える東京コンテンポラリーアートフェアが行われました。開催場所は日本美術の殿堂といわれる東京美術倶楽部。参加画廊は去年よりさらに増え、67画廊の出展となりました。

「アートを保有する喜びをコレクターとギャラリーが共有する場」と「気軽にアートに触れられるチャンスの場」という趣旨のもとで始まったTCAF。展示作品は1万円前後のものからあり、コレクターはもちろん、アートに興味のある若い方にも、手軽に作品を買うきっかけとなる親しみやすいアートフェアです。
次代のアートシーンを担う若手作家をメインに出展しているということで、実際見て回ると、どのギャラリーでも新鮮味に溢れた面白い作品を多く見ることができました。
それではいくつか気になった作家をご紹介いたします。



「日本の伝統的なモノの形や色、そのモノがもつ意味、風習や象徴などに強く引かれる」という近藤千鶴さん(GALLERY APA・名古屋)は「笑」をテーマに制作しています。
色鮮やかな木版画で摺られた作品は、思わずクスリとしてしまうものばかりです。
どこか懐かしい気持ちにさせられる、独特な世界観に溢れた作品は、観覧客からも「印象に残る」という声も多いそうです。



動物を描き続けている佐藤香菜さん(GALLERY IDF・名古屋)の作品は、よく見ると所々に刺繍が施されています。キャンヴァスに直接縫っていくそうです。
ひと針ひと針刺された刺繍と、深みのある美しい色彩の画面からは女性らしい柔らかで繊細な魅力に溢れ、思わず引き込まれてしまいます。
2008年には「シェル美術賞」で本江邦夫審査員賞も受賞され、今後ますます注目していきたい作家です。

作家プロフィール

近藤千鶴 Chizuru Kondo

1976年 石川県生まれ
1999年 名古屋芸術大学美術学部絵画科選択コース卒業
2000年 名古屋芸術大学美術学部絵画科版画選択コース研究生修了

<個展>
2000年 GALLERY APA F2/名古屋(06/07/09年)
2002年 ギャルリーDECO/名古屋(04年)
2005年 GALLERY APA WINDOWS SPACE/名古屋
2008年 ギャラリーすずき/京都

<グループ展>
2007年 INTERNATIONAL WORKSHOP FOR VISUAL ARTISTS(REMISEN Academy・ブランデ、デンマーク)
2008年 Japan Prints Now(ノーザンプリント、イギリス)
    2人展(GALLERY APA、名古屋)
    東京コンテンポラリーアートフェア2008(東美アートフォーラム)


佐藤香菜 Kana Sato

1982年 愛知県生まれ
2007年 沖縄県立芸術大学美術工芸学部美術学科絵画専攻卒業

<受賞>
2008年 シェル美術賞展 本江邦夫審査員賞 受賞

<個展>
2008年 GALLERY IDF(名古屋)
2009年 GALLERY IDF(名古屋)
2009年 東京コンテンポラリーアートフェア(東美アートフォーラム・東京)

<グループ展>
2008年 ART TAIPEI 2008(台北国際貿易センター・台湾)
2008年 東京コンテンポラリーアートフェア2008(東美アートフォーラム・東京)
2009年 Dアートフェスティバル(ダイテックサカエ・名古屋)


今回ご紹介した作家は、たまたまどちらも名古屋のギャラリーでした。
普段あまり目にする機会の少ない、国内各地のギャラリーの作品を観れるのもアートフェアならではの面白さですね。

「敷居が高い」、「なかなか足を運びにくい」と思われがちな画廊ですが、こういった気軽に楽しめるアートフェアで、お気に入りの作家を発掘するのも楽しいものです。
近年では「アートフェア東京」や「101Tokyo」など、日本でも頻繁にアートフェアが行われるようになってきました。

ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

Yahoo!オークション出品中

出品終了しました

  • 画家、工芸デザイナー、建築・空間デザイナー、コレクターなど、実に多彩な顔を持つマルチアーティスト、フランク・ブラングィンの展覧会をご紹介致します。

    展覧会チケットプレゼント!
    応募締切は2010年4月18日(日)...

  • VOCA展特集第二弾。今回は、実際の展覧会の様子を、受賞作品の紹介を中心にお届けいたします。

  • 今回は、現在六本木の国立新美術館で行われている『ルノワール―伝統と革新』展のご紹介です。

    日本でも特に人気があり、みなさんもよくご存知のルノワール。「色彩の魔術師」と呼ばれていたように、美しい色彩や、柔らかな雰囲気からは、その絵の中の空気が観ている側にも時間を越えて伝わってくる...

  • ウィリアム・ケントリッジというアーティストを皆さんはご存知でしょうか?
    2009年の「TIME」で“世界で最も影響力のある100人”にも選ばれた、現在若い芸術家たちに大きな影響を与え、世界から注目されている作家です。
    南アフリカ出身の彼は、1980年代から「動くドローイング」とい...

  • 現在六本木ヒルズにある森美術館で開催されている「医学と芸術」展。
    レオナルド・ダヴィンチをはじめ、多くの芸術家たちが挑んできた「医学」というテーマをこの展示では掘り下げて紹介しています。...

RSS

RSSを「iGoogle」や「livedoor reader」といったRSSリーダーに登録する事で、当サイトの更新情報を確認出来ます

UPDATE MAIL

当サイトの更新情報を、
メールで受け取る事ができます。
以下のフォームにE-Mailアドレスをご記入して、
登録ボタンをクリックしてください

FeedBurnerを利用して配信しています