アール・ヌーヴォー

コラム | 2009-10-14 16:36:03

アール・ヌーヴォーとは、「新しい芸術」という意味の仏語。工芸品やポスター、建築など、ミュシャ、ガレ、ガウディ、ティファニーなどの作家が、さまざまな分野で従来の様式に捉われないデザインの名作を多く生みだしました。

アール・ヌーヴォーとは、「新しい芸術」という意味の仏語。
19世紀末~20世紀初頭にかけて、欧州各地で起こった芸術運動です。
日本趣味推進者として名高いパリのS・ビングの装飾美術品店名に由来して名づけられました。

産業革命以降の粗悪になった実用品に芸術性を取り戻そう!というもので、ゴシック美術や、ジャポニズムなどの影響を受けており、つる草のような植物文様や、有機的な曲線を多用しているのが特色です。

工芸品やポスター、建築など、ミュシャ、ガレ、ガウディ、ティファニーなどの作家が、さまざまな分野で従来の様式に捉われないデザインの名作を多く生みだしました。後に、富裕層のみを受容者としたことと、装飾を否定するモダンデザインが普及するようになるとその装飾性は批判され、衰退していきます。

しかし、1960年代のアメリカでアール・ヌーヴォーのリバイバルが起こり、その装飾性、個性的な造形が再評価されるようになりました。

アール・ヌーヴォーの作家たち

アルフォンス・マリア・ミュシャ MUCHA, Alphonse Maria

1860年、オーストリア帝国支配下のモラヴィア、イヴァンチッツェ(現チェコ共和国)に生まれたミュシャ。子供の頃より絵を描くことを得意とし、ミュンヘン美術学校を卒業後、パリで絵を学びます。1894年クリスマス、偶然に制作依頼を受けた芝居「ジスモンダ」のポスターは、パリの街に張り出されるやいなや大変な話題となり、芝居「ジスモンダ」も大成功を収めました。その後、彼の元にはポスター制作依頼が次々と舞い込むようになります。

ミュシャの作品の様に有機的で優雅な曲線や華やかな配色等を用いた装飾的なデザインは、パリを中心に「アール・ヌーヴォー」と呼ばれ大変な流行となりました。また、「アール・ヌーヴォー」を指して「ミュシャ様式」と呼ばれるほどにミュシャは大衆の支持を得ました。伝統とモダンが合わさった緻密かつ優雅なミュシャ様式は、現代でも世界中の多くの画家やデザイナーに影響を与え続けています。

ミュシャ『シャンパン・ビスケット』


エミール・ガレ GALLE, Emille

ガラス工芸のアールヌーヴォーと称される作家の中で、一際まばゆい光を放ったのが深遠なる芸術性を表現した作家、エミール・ガレです。ガラス芸術に革命を起こした人物として知られるガレは、生まれ故郷でもあるフランス東部の町・ナンシーを創作拠点の中心としました。

アールヌーヴォーの真骨頂ともいえる動植物をモチーフとした、自然のもつ繊細かつ優美な佇まいに耳を傾けた作品の数々は、装飾的で芸術性の高い作品に昇華され、今日も尚、世界各国のコレクターから重宝され、多くの人々を魅了し続けいます。

エミール・ガレ『婦人用机“オンベリュル”』 1900年の万国博覧会に出品されたモデル ©Musée d’Orsay, Dist RMN - © Patrice Schmidt / distributed by DNPartcom

★「オルセー美術館展」(世田谷美術館)にて展示中


オーブリー・ヴィンセント・ビアズリー Aubrey Vincent Beardsley

イギリスの画家、詩人、小説家でもあるビアズリー。ヴィクトリア朝の世紀末美術を代表する存在です。悪魔的な鋭さを持つ白黒のペン画で鬼才とうたわれましたが、病弱ゆえに25歳の若さで夭折しました。

ビアズリー『オスカー・ワイルド「サロメ」より』


ルイス・カムフォート・ティファニー Louis Comfort Tiffany

アメリカの宝飾デザイナー、ガラス工芸家で、アート・ディレクターでもあったティファニー。アメリカにおけるアール・ヌーヴォーの第一人者として知られ、主にステンドグラスやモザイク加工のガラスランプの製作などにおける芸術家として名を馳せています。

ティファニーの芸術の特徴は、乳白色ガラスを基盤とした多様な色を用いたテクスチャーやモザイク効果の効果的な多様的運用です。また、ステンドグラスの製法においては、それまで主流とされてきたエナメル塗料を直に塗りつける方法を抑え、色彩ガラスを利用した手法になっています。

ちなみにあの有名な宝石店ティファニーを設立したチャールズ・ルイス・ティファニーの息子でもあります。

ティファニー『ランプ』


現在アール・ヌーヴォー展開催中!

世田谷美術館「オルセー美術館展~パリのアール・ヌーヴォー」
オルセー美術館のアール・ヌーヴォーコレクション(装飾品や家具など)

2009年9月12日(土)〜11月29日(日)
巡回:長崎県美術館 2009年12月11日(金)〜2010年2月28日(日)

お問い合わせ先
TEL: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式ホームページ: http://www.orsay2009-10.jp/
世田谷美術館:http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

ルネ・ラリック『飾りピン“芥子”』1897年 © RMN (Musée d’Orsay) / René-Gabriel Ojéda / distributed by DNPartcom

展覧会チケットプレゼント!

現在、世田谷美術館で行われている
「オルセー美術館展~パリのアール・ヌーヴォー」に10組20名様をご招待します。
以下のフォームより応募してください。
応募締め切りは10月31日(土)までとします。
なお、抽選結果については、発送をもってかえさせていただきます。
皆さまのご応募お待ちしております!

※応募は終了いたしました。たくさんの応募、誠にありがとうございます。

Yahoo!オークション出品中

出品終了しました

現在、世田谷美術館で行われている「オルセー美術館展~パリのアール・ヌーヴォー」に10組20名様をご招待します。詳しくは、記事本文をご覧下さい。(※この応募は終了いたしました)

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